ヒザが痛いお客様の場合 0626

 本日は膝が痛いというお客様のご来店です。

 こちらのお客様の場合、まず最初に腿、膝下の筋肉、筋膜などの調整を行わせて頂きましたが、かなりひどかった為、立ち方と歩き方の改善を指導させて頂きました。

 なんで膝が痛いのに立ち方や歩き方が関係あるのかと思うかもしれませんが、ここが運動をするときに最も重要なポイントとなり、このポイントが押さえられていない為、本来体の機能に沿った重心操作や筋肉操作ができなくなります。
 その為、長い時間をかけて余計なところに負荷がかかってしまい、それが積もり積もってヒザ痛の原因となってしまうのです。

 技術的に難しい為、こういったことはよほど根本的解決が必要な状況でなければやらないのですが、今回はそれが必要な状況でした。

 具体的な事を言いますと、体の使い方がよい場合は、腿の裏側、「ハムストリングス」を使っているのですが、悪い状況では「大腿四頭筋」要はももの前側を使っていますので、裏側の筋肉を使うように調整するのです。

 要は体の機能に沿った使い方というのは、まず腿の裏側や背中を使うのです。

 それが出来た状態でさらにレベルを上げていくと、必然として背骨近くのインナーマッスルである「大腰筋、腸骨筋(合わせて腸腰筋)」が働くようになってきます。

 これらが最低限働いて、初めて武道の「正中線」の入口になるのですが、要はこれに近づけていくと、体の様々な痛みが取れたり、運動能力が上がっていくのです。

 これらの改善の為の練習として、施術台の上で寝た状態から、踵を突き出すようにまっすぐ伸ばす練習をして頂きました。
 これは何をしているのかと言いますと、ヒザの裏側や腿の裏側を使って足を伸ばす運動をして頂いているのです。

 それを踏まえて先ほどの運動感覚を前提に立つ練習を行って頂くなど、腿の裏側を使って立つ、歩くなどの練習をして頂きました。

 無論、ヒザ周辺や関連する筋肉や骨を調整することが前提になりますが、これらの動きが出来るようになると、多くの場合ヒザを曲げるなど様々な動きでの痛みが軽減してきます。
 
 また、こういった動きを普段の生活の中で意識して頂き、少しずつ痛みが出ない動きを練習して頂くようお願いしました。

 またのご来店をおまちしております。