股関節が痛いというお客様の場合 0629

 本日は股関節を動かすと痛いというお客様のご来店です。

 こちらのお客様の場合、左股関節を曲げる、外に開くなどの動きを取ると痛くて仕方がないとのことでした。
 この原因は、足の外側の筋肉、内側の筋肉ともに動作不良を起こしてしまっているのと同時に、様々な筋肉の連動が阻害されていましたので、それらの運動構造そのものを調整する必要があります。

 要は足を動かすと、筋肉そのものが動きを間違えてしまっている為痛みやだるさを感じてしまっている状態になります。

 こういった内容になりますと、ただ患部の周辺を揉んだところで、まず効果が出ません。
何が必要なのかをきちんと見極める必要があります。

 今回の場合、まず筋肉が動く余地をつくるように腱引きで腱の位置を修正し、その上で筋肉を柔らかくするよう施術をします。

 その上で、筋肉が秩序だって動くように、きちんと意識をしてもらいながら、膝の曲げ伸ばしや足の開閉の練習をして頂くようにいたしました。

 この時に最も注意しなければならないのは、お客様の無意識の状態になります。要は、動きそのものが無理があったりしますと、表層の意識でいくら強がったところで、無意識では自分の体を動かすのに不安が出て、大きく動かせなくなったりします。

 そういった所できちんと安心して動かせるようになる為には、道理に合った体の動かし方に調整しなければなりません。
 
 この無意識の問題というのは、本当はとても重要なポイントになるのです。この無意識領域での安心感を得られて、一通りの解決と考えるべきだと思っています。

 今回のお客様の場合、半年ほど痛い状態を放置してしまっていたとのことで、ある程度筋肉が痛んでおりました。出来るだけ早くもう一度施術をさせて頂くようお願いし、施術を終了させて頂きました。

 またのご来店をおまちしております。

ヒザが痛いお客様の場合 0626

 本日は膝が痛いというお客様のご来店です。

 こちらのお客様の場合、まず最初に腿、膝下の筋肉、筋膜などの調整を行わせて頂きましたが、かなりひどかった為、立ち方と歩き方の改善を指導させて頂きました。

 なんで膝が痛いのに立ち方や歩き方が関係あるのかと思うかもしれませんが、ここが運動をするときに最も重要なポイントとなり、このポイントが押さえられていない為、本来体の機能に沿った重心操作や筋肉操作ができなくなります。
 その為、長い時間をかけて余計なところに負荷がかかってしまい、それが積もり積もってヒザ痛の原因となってしまうのです。

 技術的に難しい為、こういったことはよほど根本的解決が必要な状況でなければやらないのですが、今回はそれが必要な状況でした。

 具体的な事を言いますと、体の使い方がよい場合は、腿の裏側、「ハムストリングス」を使っているのですが、悪い状況では「大腿四頭筋」要はももの前側を使っていますので、裏側の筋肉を使うように調整するのです。

 要は体の機能に沿った使い方というのは、まず腿の裏側や背中を使うのです。

 それが出来た状態でさらにレベルを上げていくと、必然として背骨近くのインナーマッスルである「大腰筋、腸骨筋(合わせて腸腰筋)」が働くようになってきます。

 これらが最低限働いて、初めて武道の「正中線」の入口になるのですが、要はこれに近づけていくと、体の様々な痛みが取れたり、運動能力が上がっていくのです。

 これらの改善の為の練習として、施術台の上で寝た状態から、踵を突き出すようにまっすぐ伸ばす練習をして頂きました。
 これは何をしているのかと言いますと、ヒザの裏側や腿の裏側を使って足を伸ばす運動をして頂いているのです。

 それを踏まえて先ほどの運動感覚を前提に立つ練習を行って頂くなど、腿の裏側を使って立つ、歩くなどの練習をして頂きました。

 無論、ヒザ周辺や関連する筋肉や骨を調整することが前提になりますが、これらの動きが出来るようになると、多くの場合ヒザを曲げるなど様々な動きでの痛みが軽減してきます。
 
 また、こういった動きを普段の生活の中で意識して頂き、少しずつ痛みが出ない動きを練習して頂くようお願いしました。

 またのご来店をおまちしております。

指が動かないというお客様の場合0622

 本日は指が動かないというお客様のご来店です。

 指が動かないと言っても、背骨や神経が壊れてしまった為完全に動かないというわけではなく、単に指からの筋連動が上手くいっていないというのが実際の所ですので、要はその連動が上手く出来るように調整すればよいと考えれば良いかと思います。

 指の動きというのは、まず中手骨という手の甲にある骨の間にある虫様筋という筋肉を調整するのが最初の一歩になります。

 しかしそれだけではありません。

 手首から肘までの間(前腕)の筋肉も指の動きと関係があります。思いきり拳を握ってみますと、肘のすぐ下が収縮します。
 慣れてきますと小指だけ、親指だけと部位を分けてコントロール出来るようになりますが、この前腕部が狂ってしまう為指が動かないというパターンが実に多いのです。

 それからさらに上腕部、肩関節周辺まで繋がり、さらにひどい場合は首にまで繋がってくることがあります。
 要は首筋、背中、胸、さらに鍛錬が出来ればハラ、足部まで繋がらせることが出来るので、その繋がりを理解、考慮した上でどこでその繋がりを崩しているか、切断させているか、誤動作をしているかを見切ることで問題の箇所を見つけることが出来るのです。

 今回のお客様の場合、首までの間に誤動作を起こしているところが多々ありましたので、これらの修正を行わせて頂きました。

 股のご来店をおまちしております。
 

 本日は膝が痛いというお客様のご来店です。

 筋肉のこわばりなどの問題が多々あったのですが、一番問題として考えなければならないことは、立つ時の筋肉操作と重心操作が狂ってしまっている為、足から腰にかけて外側部に負荷がかかりすぎておりました。

 その為膝を体の機能に沿って使えておらず、膝の外側に負荷が常時かかっておりました。そうなれば誰でもいつかは痛みが生じるようになります。

 そういう状況では、施術と共に体の機能に沿った使い方を覚えて頂く必要があります。

 まず、施術できちんと筋肉を柔らかくすることが大前提となります。

 その後に腿の内側の筋肉(内転筋群)を使うように背筋の使い方と内もも、股の使い方を覚えて、歩き方を改善していくようにします。

 なぜそんなことを考えなければならないかと言いますと、立ち方、歩き方を改善しなければ今までと同じように負荷がかかり続けてしまうから、しばらくすれば再び痛みがぶり返してしまうからです。

 体の痛みには必ず理由があると考えるべきです。その場で見切れなくても、判らなくても自分に判らないだけでそれは必ずあると考えるべきです。

 判らなければそれは理由を追及し、方法を開発するべきであって、まだ自分に足りないものがあるからと考えるべきだと考えております。
 そのように自分の足りぬ所、あまいところを少しずつ埋めていくからこそ自分自身の上達があるのです。

 またのご来店をおまちしております。

膝が痛いというお客様の場合 0614


 本日は膝が痛いというお客様のご来店です。

 膝の施術で成果を上げるというのは、腰や肩の痛みよりもはるかに難しく、同時にどうやっても成果が上がりにくいというのが現実です。

 腰や肩は多くの筋肉が集まって出来ています。その為筋肉の調整で一点へ集中している負荷を分散させることが出来るし、腱も調整しやすい為、腰痛や肩こりなどは効果を上げることが比較的容易になります。

 しかし膝という所は関節の骨とそれを覆っている靱帯で出来ている為、腰や肩と違って筋肉の調整で負荷を分散して痛みを軽減するというのが難しくなります。

 また立つ、歩くなどで常時体重がかかってくる為負担が大きく、腕などの体重による負荷が少ないところと違って施術後の痛みのぶり返しがしやすいというのが現実です。

 こういった場合は膝を曲げる筋肉を替えることが重要になります。具体的には、普通の膝が痛くなってしまった人の筋肉の動きは大腿四頭筋、要は太ももの前側の筋肉を中心に使っています。

 そこから膝関節の中心にかかるはずの負荷がその前側にズレてしまいます。それが続くといつか膝に痛みを感じるようになります。
 
 その為対策としては腿の裏側、ハムストリングスを使い、膝の裏側を中心に立ったり座ったりするように訓練して頂きます。

 この筋肉の動きを替えるだけで、運動に伴う痛みが軽減することになります。その上に通常の施術も行い、複数の方向から膝への対策をするようにします。

 どれか一つではどれだけ上手にやっても上手くいかないことが多くなります。施術、気功、運動など使えるものは何でも使って対策をする。
 こうやって可能な限り成功率を上げることが最も重要なことだと考えています。

 またのご来店をおまちしております。
 

感性の育て方


 昔の料理漫画で、イカの目利きについてやっているものがありました。

 主人公はイカの色などで判断をしていたのですが、目利きの名人はそうではなく、実際に海で生きている状態を知って、その状態に近いものほど新鮮でおいしいイカと教えられていました。

 要は一番よい状態を知っているからこそ、そこからの違いを感じ取ることが出来ると言うことです。

 同じことは施術でも言うことが出来ます。体を高い質で使えるようになるまで修練する事で、その経験からお客様の異常を違和感としてを感じ取ることが出来ると言うことです。

 そして出来ることならば気の状態から筋肉の動き、骨の角度まで可能な限り多くの情報を感知出来るように練り上げ磨き上げることが出来るかと言うのが重要になってきます。

 感性を育てるというのは、才能などと考えるよりもまず道理を頭だけではなく体で知ると言うことだと私は思います。

 

腕が痛いお客様の場合 0603

 本日は腕が痛いというお客様のご来店です。

 腕が痛いと言ってももちろん原因は多岐にわたりますが、こちらのお客様の場合筋肉のズレと、もっと根本的に脳の勘違いが原因でした。

 脳の勘違いというのは、要は腕をどのように動かすかと言うこと一つとっても無意識領域でプログラムのようなものがあるのですが、そのプログラムそのものが狂ってしまい、効率的に体を使えない、もっとひどくなれば痛みまで感じるようになってしまう状態のことです。

 このプログラムの劣化とでも言う状態は、ほぼ全ての人間に存在します。むしろ「ほぼ」という言葉は必要ないかもしれません。

 日本武道では「形(型)」を修行しますが、その目的を追求しますと、理の習得とこのプログラムの効率化が目的だと考えるべきだと私は思っています。

 こういった状況ではまず筋肉の修正と、気功などによるプログラムの修正、それからどのように動きを間違えてしまっているのか認識して頂くことが対処方法になってきます。
 
 軽度の場合は施術と気功だけでも十分なのですが、ひどい場合は理論と運動によって自分自身で違和感を感じて頂くことが必要になってきます。

 今回のお客様の場合、そこまでひどくはなかったので施術と気功だけでしたがきちんとした腕の動かし方だけは練習して頂きました。

 またのご来店をおまちしております。