ツボについての考え方
いわゆるツボと呼ばれる所が体内にはあります。
これらは体に無数にあり、主に「経絡」と呼ばれる体の流れの中にありますが、私自身「ツボ」の名前や場所を暗記しないようにしています。
こういった「ツボ」の名前や場所を丸暗記した所で、実際には大して役には立たないからです。
これは「ツボ」を押しても意味が無いからでは無く、「ツボ」としての効果が出るポイントに個人差があるからです。
実はこれらの「ツボの効果が出る所」には、人によって位置が微妙に違うだけでは無く、深さや気の入れ方、他の部分との繋がり方も微妙に違ってきます。
その為、そういったことを暗記するよりも、足りない所、弱っている所を直接観てしまうことで、その時、その人の一番効くポイントを押さえることが重要なのです。
要は、完全に同じ人などいないし、時間の経過によってもポイントは常に変化するので、知識にとらわれること無くあるがままに観て、対応しましょうと言うことです。
知識にとらわれすぎて自分自身で常に観察することを忘れてしまうと、自身の成長が出来なくなるだけで無く、柔軟な変化、対応が出来なくなってしまいます。
柔軟な変化を忘れぬ心構えと、それに伴う技術が、最も大事なことだと私は考えます。