肩が痛いお客様の場合

 本日は肩が上がらないと仰るお客様のご来店です。

 こちらのお客様の場合、首回りもかなり固かったのですが、特に問題だったのが脇の下周辺の固さです。

 脇の下の筋肉ももちろん調整させて頂きましたが、それと同時に、上腕につく筋肉の調整が必要になりました。

 上腕骨(二の腕の骨のこと)には肩関節のすぐ近くに、背中、肩甲骨などの胴体部から様々な筋肉が繋がっています。

 その為、胴体と骨をつなぐ腱にズレが生じますと、肩の可動範囲が減る、痛みが生じるなどの影響が出てしまうのです。

 この状態を良くするには、揉んだりするよりも「腱引き」が有効です。ズレてしまったものは元の位置に戻さなければ効果は期待できません。

 合わせて肘の辺りも「腱引き」を行い、周辺の筋肉をほぐして終了させて頂きました。

 こういったことはきちんと知識を勉強することも大事です。感性、本能も大事なのですが、それだけでは限界があります。

 きちんと人間が積みあげた知識も感性と同時に利用することが、技術を高めるコツとなります。
 理性と感性、この二つは車の両輪のようなもので、どちらかではバランスが悪いのです。

 要は理性も感性もどちらも人間の重要な能力なので、どちらにもとらわれること無く、バランス良く使う事も重要な心の技術なのです。
 
 またのご来店をおまちしております。