首が痛いお客様の場合 0328

 本日は風邪とかでは無いのに頭がフラフラすると仰るお客様のご来店です。

 全体の様々なバランスを観た所、首の頸椎にズレがあり、結果として調子が悪くなると頭がフラフラするように見受けられました。

 背骨の首の部分を頸椎と言い、頸椎は七つあるのですが特に上の四つの骨がズレてくると、顔や頭に影響が出て来ます。

 これらの調整をするのですが、やはり体全体のバランスも調整する必要があります。

 最もひどい所を観る事は重要なことですが、それと同時に全体も重要です。要はまず全体を「観の目」で観て、その後に理性、理論をきちんと使って「見の目」でみる。

 「観の目」、「見の目」というのは宮本武蔵の「五輪の書」で出てくる言葉ですが、武道だけで無く、何にでも応用の利く技術です。

 この二つの視点を使い分けることが重要になります。

 武蔵は「観の目強く、見の目弱く」と言っていますが、「観の目100%、見の目0%」という意味のことは言っておりません。

 要はこの二つのバランスを使い分けることが、人間の本来持っている奥深い能力と、人間が積みあげてきた知識、知恵を高いレベルで使いこなすコツとなります。

 ただ、現代人は「観の目」をほとんど使っていないと言えるでしょう

 話を戻します。頸椎がズレているというのは、要は全体から調整していき、その中で一番悪いポイントも巻き込んで修正していくのが適切な方法になります。

 悪いポイントがあるとしても、そこだけを無理矢理調整するというのはあまり有効な方法論とは言えないと私は考えております。

 またのご来店をおまちしております。