指と全身

 指の動きというのは、全身の動きに影響を与えます。

 ずいぶん前に「指回し体操」が流行ったこともありますし、1000年以上も前から、仏教の「密教」では、指で印を組む「身密」という技術もあります。

 この「密教」の印では、全身の連動性を意識しなければ単なる中二病で何の意味も無いのでしょうが、全身の連動を意識することにより、意識操作をすることで自分自身を操作する効果があります。

 このように、指と自身の中心との関係性をきちんと感じ取ることが重要になります。

 もちろん治療に来たお客様にこのようなことを求めることはありませんが、施術をする方は、こういった「理」を前提にものを考えなければなりません。

 まずは、手の甲の中の筋肉の調整。それから手首。さらに肘のすぐ下の筋肉の調整。

 肘のすぐ下の筋肉は、親指ならば肘の内側、小指ならば外側の方と、指に対応して動く所が違ってきます。
 それらの動きを踏まえて、滞っている所を観て動きを正常にすることが重要になってきます。

 こういった指の調整は、理を踏まえて施術しなければ効果が上がらない代表格と言っても良いと考えて調整を行わせて頂いております。