物事の「コツ」について

 物事の「コツ」と言うものがあります。

 「コツ」というのは物事の骨子のことで、本来は「骨」と書きます。使えばちょっと上手くいく小技などではありません。

 「コツ」というのは、普通の筋肉優先の動きでは無く、骨を優先とした動きに替えなければなりません。
 
 少々難しいのですが、筋肉の動きを最小限にして、骨の構造によって体を支えて動く必要があります。
 この時必要なのが、武道で言う「正中線」なのです。

 この状態を例えますと、上空から操り人形のように糸でつり下げられて、手足がダランと垂れているような感じです。

 卵が先か鶏が先かという感じなのですが、実は歩き始めたばかりの子供はこういう感じで歩いています。といいますか筋力が無いのでこういう動きしか出来ません。
 人間本来の機能は本来こちら側なのですが、年を重ねる内に段々とこの状態を妨げる要因が身についてしまいます。

 実はこの「妨げている要因」を取り除いていくと、痛みが取れ、本来持っていた運動能力に近づいていくのです。

 当店ではこの「妨げている要因」を取り除くことを最も重要視しております。

 しかし、筋肉を揉んだり、電気を当てたりしても「妨げている要因」を取り除くことが出来ないのできちんと考える必要があります。