首が痛いというお客様の場合 0502

 本日は首が痛いというお客様のご来店です。

 首が痛いと言うことで、背骨を支える脊柱起立筋、肩、耳周辺などを調整したのですが、そのほかに舌骨と周辺の筋肉の調整も行いました。

 舌骨という骨はかなり特殊な骨で、のどにある骨なのですが、他の骨と全く繋がっておらず、顎やのどの筋肉とのみ繋がっている筋肉です。

 この骨というより、周辺の筋肉のバランスが崩れた為、周辺に痛みやだるさが発生することがあるのです。

 舌骨の修正が必要というのはあまり多くは無いのですが、とりあえず知っておいた方が様々な状況に対応できるのは確かです。

 今回の場合、舌骨周辺の筋肉がバランスを崩して首の筋肉を引っ張ってしまった為首が痛くなったようです。こちらを整えさせて頂きました。

 こういったものを観る時には、どこか一点を見てはいけません。

 極端な話、肩の痛みの原因の一つが足首にあるなど、全く違う所に痛みの原因があることはよくあるのです。

 この時最も重要なのは、知識(先入観)が働かないように集中力を働かせ、感性のみで原因を探ることです。
 その感性でつかんだことを「理性」で分析し、「知識」で解析・補強することがコツとなります。

 こういったことは知識があるかと言うよりも、「心技」の使い方を心得ているかと言うことがポイントです。
 
 こういう心の使い方と考え方が、結局は技術の最も重要なポイントとなります。

 こういう技術を使っていた為、日本では昔から「○○は心だ」と言っていたのだと私は考えています。もちろん未熟な内はそれが判らない為、「心だ」などと言っても「単なる精神論」と考えられて無視されていたのだと思います。

 またのご来店をおまちしております。