肩が痛いお客様の場合 0517

 本日は肩が痛いというお客様のご来店です。

 肩と一言で言っても、肩周辺の筋肉はかなりの数がありますし、お客様によっては首周辺や腰周辺から影響が出ている場合も多々ありますので、見切りが前提で無いと調整する以前の問題で難しいのですが、今回の場合は肩甲骨周辺の動きがとれない状態になっていることが一番の問題点でした。

 肩甲骨は、骨格的には鎖骨一本で肋骨と繋がっていますので、本来ならばかなり自由に、腕を動かすとセットで勝手に動くくらい動きまくる骨なのですが、現代人はほとんど動かせない骨になっています。

 この骨を動かすには様々な方法論があるのですが、今回は一番簡単な肩甲骨のと背中の際をまず最初に調整させて頂きました。

 本当ならば肩甲骨と肋骨の間に指を突っ込んで骨を動きやすくする為の調整を行うのですが、本当に肩甲骨が動かない肩の場合、前段階として骨の際からほぐさないと指を差し込めないのです。

 また同時に、棘上筋、棘下筋という肩甲骨から肩関節についている筋肉も調整しておきます。

 こういったことは施術を受けるお客様の状態をよく観察して、適切な効果が上がる方法を選択します。
 要はまだ芽が出たばかりの植物に数リッターの水を与えても枯れてしまうように、一番高等な方法が最適解とは限らないと言うことです。

 ですから、もっと難易度や程度が低い方法でも、お客様の現在の状況に合わせて最も効果が出やすいものを選択するのがよいと言うことです。効果が上がれば少しずつ高等技術を使ってゆけばよいと言うことです。

 その為、高等なものから常識的な方法、時には下策まで、全てを選択できるように、高等な方法だけにとらわれないことが必要になってきます。

 世の中もお客様も、超高等技術だけで全て解決できるほど甘くはないと言うことです

 またのご来店をおまちしております。