背中が痛いお客様の場合

 本日は背中が痛い、重いお客様のご来店です。

 腰痛や肩こりのお客様でも同様なのですが、背中に張りが強く出ると前後屈がほとんど出来なくなります。

 これらは背中や腹の筋肉、内臓が固く動かなくなることで起こるのですが、要は胴体部を動かす余裕が無くなることで、前後左右に体を動かす余地が無くなってしまうわけです。
 
 その為、背中を揉むことで対処するのでは無く、首から尻、もし出来るなら踵まで全体がしなるような動きが出来る余地が出来るように調整をさせて頂きました。

 人間と言うよりも、人間を含む様々な動物が動く基準は、実は胴体部が動くことです。

 例えば家で犬や猫、金魚などの魚を飼っているならば、是非観察して頂きたいのですが、運動能力が高い動物は、手足よりもまず胴体部が先に動き、その後に胴体部の力が伝わることで手足が動きます。

 人間も本来はこういった順番で動くように出来ているのですが、現代人はそれが全く出来ていません。
 
 もちろん施術のみで人をこのような運動構造にするのは無理がありますが、施術でそれに少しでも近づければ、自然と体の痛みも取れ、動きも良くなってくるのです。

 要は人間本来の「自然な動き」を出来るように施術が出来るかと言うことです。

 かなり高齢のお客様でしたので、前後屈が普通に出来るようになって驚いておられましたが、もう少しじっくりと体の動きを良くした方が良いとお伝えして終了させて頂きました。

 またのご来店をおまちしております。