指の動きが悪いお客様の場合 0426

 本日は肩が痛いというお客様のご来店です。

 肩のご依頼でしたので肩周辺を色々施術したのですが、その内に20年位前に突き指してから小指がきちんと曲がりきらなくなってしまったとご相談を受けました。

 要は片方の指だけ、拳を握るように小指を曲げきる事が出来ないようです。

 原因を探ってみましたが、どうやら手首にある手根骨という骨や、指と手首の間にある中手骨周辺の筋肉が動かないことで、指の動きが阻害されて、結果として小指が曲がりれないようになっていました。

 指と手首の動きは関係ないだろと思うかもしれませんが、指の動きが悪い場合、たいていの場合は手首や肘周辺の筋肉に異常があります。指はそこまで連動しているのです。

 今回の場合、手首と中手骨を調整してまずきちんと連動が出来る状態を作り上げます。

 次に指の動きに合わせて周囲の筋肉がきちんと動くように、体の連動を作り直します。例え話として、プログラムがおかしくなり、バグが出てしまったような状態なので、バグを取り去って元のプログラムの状態に戻すような感じです。

 要は無意識領域でどの筋肉がどう連動するかを間違えているため、ゆっくりと順番を意識しながら動かして頂くのです。

 こういった運動をきちんと行った結果、きちんと拳を握れるくらいまで小指を動かせるようになって頂きました。

 時間がたってクセが完全に定着してしまった運動構造は、自力で治すのは大変難しいと言わざるを得ません。

 そもそも自分では運動構造が間違ってしまったことに気づけない、その為どうやって意識したりトレーニングしたらよいか判らないという場合がほとんどです。

 アスリートも、大きなケガの後その当たりの対応が出来ない為、競技力が落ちてしまうと言うことは本当によくあります。

 こういった状況は軽い場合本当に運良く元に戻ることもありますが、出来るだけ早く対処をする方がよいでしょう。

 またのご来店をおまちしております。